映画

サマーウォーズ

細田監督が好きなので見に行った。これも結構前だなあ。 「田舎で少女が旗持って電脳戦をする」イメージで観にいったら、「数学オリンピックに出損ねた数学オタク高校少年が、あれよという間に大活躍」という内容でビックリした。映画のイメージ広告は正確に…

劇場版ヱヴァンゲリヲン:破 ネタバレ感想

TV版エヴァを毎週見てた頃のような、次回への引きでした。これは楽しみ。 思いのほか「序」の出来がよかったので、期待のあつまる「破」を見てきた。といっても公開一週間後だ。 今回のエヴァは、シンジに少しやさしい世界になっている。レイも人間味がある…

ノー・カントリー

コイン いっこ なげる。「決めろ」 1980年を舞台に、「最近のやつらはみんなおかしい。おじちゃん、マジついてけないゼ」と言わせる映画。原題は"No country for old men"とかそんなかんじだった。 麻薬取引決裂・銃撃戦の現場に遺された200万ドルを偶然ひっ…

ミスト

突如として猛烈な霧に包まれた田舎のスーパーマーケット。霧の中にはバケモノ。生死うずまく極限状態のなかで、スーパーマーケットのなかは異様な社会が形成されていく。「こんなキチガイと一緒にいられるか! 俺たちはここを出て行く!」←死亡フラグ。 わり…

世界最速のインディアン

インディアンというオートバイで、小型バイク世界最速レコードを叩き出そうという、ニュージーランドじいちゃんの話。 オートバイはドアノブやらジャンクやらコルク栓やらで改造されている。会場までの牽引機は、渡米してから現地で作る。牽引機が壊れたら、…

リトル・ミス・サンシャイン

心がバラバラの家族が、ボロボロのワゴンでアメリカ長距離移動をして、ミスコン小児部門に娘を届ける話。 家族たちは揃いも揃って夢破れ恋破れ金破れ顔破れで、典型的負け組みってやつなのだけれど、本当に大事なのは他人に負け組みと認識されることじゃあな…

エンロン

エンロン破綻までを時系列で追うドキュメンタリー映画。 エンロンのケースで気分が悪くなるのは、「関係者の多くがわかってやっていた」ことだ。役員も、社外取締役も、社員も、会計士も、弁護士も、金融屋も、政治家も、どいつも等しくネジが外れてしまった…

ダーウィンの悪夢

アフリカは酷え。その酷さでビジネスしてる「こっち」側ってどうなのよ。というドキュメンタリー映画。 救いが無いとしかコメントできない。 ……どうしろと?

300

300人のスパルタ人が100万のペルシア軍相手にキル・ビルっぽく血飛沫を飛ばしまくる映画。 ゾディアックから続けて観たので、序盤からマジメに見てしまってあまり楽しめなかった。バカ映画として笑いながら観れば楽しかったろうに。ポンポンと首とか腕とかが…

ゾディアック

アメリカで実際に起きた、劇場型連続殺人を軸にした群像劇。 センセーショナルすぎる犯罪に、多くの人が人生を狂わせて行く。犯人は結局捕まらないまま、映画は終わる。 日々色んな事件が起きては過ぎ去っていく。きっとどの事件も、こうやって引きずってい…

ヱヴァンゲリヲン序

あれだけ熱中したんだから観ておくのが礼儀だろうと思って、妙な義務感とともに観に行った。 エヴァは本放送の途中参加組なので、リアルタイムで水曜を待ち望んだ10話以降の方が、なんというか感慨深い。序盤への思い入れは後半に比べると薄いので、今回はさ…

戦場にかける橋

木曜ロードショーを録画したやつ。専ら字幕版ばかり見てるけど、吹き替えは吹き替えで良いなぁ。 タイ。日本軍。イギリス人の捕虜。橋をかけさせる。橋をかけることに夢中になるイギリス将校。爆発。 戦場の悲劇もの、というか、ここまでくると喜劇だ。リー…

河童のクゥと夏休み

風神録のにとりのおかげで河童熱のあがりつつある今日この頃ですが、河童映画を見てきました。川口Arioで。日曜日の昼に。ひとりで。 席予約をしてから行ったのだが、番号忘れたり道間違えたり(またか)しているうちに、2分ほど遅刻しての入場。入場してみ…

トランスフォーマー

花火前に観てきた。ドラゴン30発を抱えて映画観るというのは、なかなかスリリング。 全編、娯楽映画。 戦闘機がロボになんの! ロボがね、吹き飛ばされると、空中で戦闘機にビューッて変形して旋回すんの! ……マクロスじゃねえか、それ。 ホガラカなCGアクシ…

硫黄島からの手紙

スピルバーグが監督に加わったので、エンターテイメントらしくなった。 本土防衛の最終ライン、硫黄島に米軍が攻めてくるので最後まで抵抗しよう。という話。終わり。 各キャラクターもきちんと書き分かれて、それぞれにドラマがある。硫黄島決戦の時間軸一…

父親達の星条旗

このあいだ観てきたので、忘れないうちに感想。 硫黄島に星条旗を立てる瞬間の写真は、戦意発揚のために、国債を売るために使われた。写真に写った男達は否応なく、英雄としての振る舞いを強制された。ただ旗を立てただけ、ただ写真に写っただけなのに。何の…

あらしのよるに

あらしのよるに スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2006/06/23メディア: DVD クリック: 45回この商品を含むブログ (106件) を見る 春休みアニメスペシャルなるもので、TV上映録画されていたものを今更観る。春休み、春休みって…

白昼の残月

今川監督の鉄人映画を見てきた。 戦後復興が戦争の傷痕を覆い隠そうとしている昭和。少年探偵・正太郎のもとに、戦死と思われていた兄、ショウタロウが復員する。鉄人の本当の操縦者である彼の帰還とともに、東京に埋め込まれた廃墟弾が、その名のとおり町を…

 ラベンダーの咲く庭で

ピアノマンそっくりのバイオリニストが出てくる映画。おばあちゃん二人組が浜辺に倒れている彼を助け上げて、一人が彼に恋をしちゃって諦める失恋映画! でも、記憶喪失じゃないし。言葉も喋れるし。だいたい、70過ぎての初恋で失恋ってせつないを通り越して…

 Dearフランキー

一寸前だけど、文芸座で映画観たのでメモしときます。 ロクデナシの夫から逃げ続ける母と息子と祖母。母は息子・フランキーに架空の夫からの航海する日々を綴った手紙を送り続けるが、ある日、架空の父が乗っているはずの船が少年のいる港町にやってきてしま…

新約Ζガンダム 第二部 恋人たち

原作ファン、いや原作マニアでないと楽しめないんじゃないか?という出来。 全般的に登場人物の心情についていけない。時間軸がどれだけ動いているのかが把握できないスピード優先の場面切り替えをするから、キャラクターの時間による心情推移に追いつけない…

隠し剣 鬼の爪

幕末。侍の定めに翻弄される男の物語。 また幕末か!(たそがれも幕末の話である) また海坂藩か!(たそがれも海坂藩である) またお師匠様の名が戸田か!(たそがれの師匠も戸田である) また藤沢周平か!(たそがれも) また身分違いの恋か!(たそが) …

たそがれ清兵衛

二人の娘とボケた母親のために、同僚の誘いを断ってたそがれどきには帰ってしまう清兵衛を、人々はたそがれ清兵衛と呼んだ。 この時代劇はいい。いいことは題名を見ればわかる。まず響きがいいし、次に内容が気になってくる。いったい何がたそがれなのか。清…

 AIR劇場版

昔々、お姫様とお侍さんは恋をしました。ふたりとも死にました。今、少女と少年は恋をしました。少女は死にました。少年は旅の行く先を失ってしまいました。 結論から言えば、かなり面白かった。 長いので注意。この日記はAIR知ってる人専用です。 さて、…

 デイ・アフター・トゥモロー

地球温暖化で暖流が狂って北半球が凍結! 極限状態のなかで和解するアメリカの父と息子。 アメリカ大統領が飛行機(エアフォースワンか?)で国外脱出しようとして凍って墜落。シェルターに行けばいいのに。ドラマを盛り立てるのは異常気象よりむしろ動物園…

 「荒野のガンマン」

復讐に生きる荒野のガンマン。だけど復讐を間近に控えたその日に…… 西部劇!西部劇は必ずこう決まっているのではないだろうか。 いいガンマンと悪いガンマンがいる 美女がいる いいガンマンが悪いガンマンを倒して、美女と町を去っていく まぁ、実際どれだけ…

 「雲の向こう、約束の場所」@ライズエックス

新海誠のメジャー(?)二作目。 前作「ほしのこえ」30分弱をたったひとりで作り上げ、一部界隈から熱狂的な支持を受けた人です。富野監督と対談なんてやっちゃって、こんな注目されていいのかこの人。その二作目。 「なんだ、すごくきちんとした映画じゃな…

 「七人の侍」

野武士に狙われた村の百姓たちが侍を雇って野武士を撃退する話。 僕が「七人の侍」を初めて意識したのは「逆境ナイン」だった。この漫画はトンデモ熱血野球漫画なのだけれども、その中の仲間集めのシーンで「とりあえず硬球を投げつけて腕を見る」というもの…

 「真珠の耳飾りの少女」

フェルメールがメイドさんの絵を描いちゃう話。 CG技術で画面を油絵っぽく処理したシーンが面白かった。その前後は絵画を意識した構図で、絵画と映画の境目がボンヤリしてくるという。しかしこの話は20分くらいでさらりと流してくれた方が、妄想の隙間があっ…

 「ロスト・イン・トランスレーション」

結婚2年目にて倦怠期黄信号のお若いレディーと、25年目で中年危機のナイスミドルが異国・日本の東京で一緒に酒を飲んだりする話。 「結婚という問題は時が解決してくれるの?」という質問に「それは大変難しい」という答えるナイスミドル。そんなシーンで横…