2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

博士の愛した数式

最近は勉強会で数学ばかり目にしているので、少しは数学に親近感でも持つか、とハートウォーミングな小説を買ってみた。 ハートウォーミングでなかなか美しい小説なのだが、ヴォネガットの直後に読むと毒気のなさに面食らうな。。。 πだとかeだとかが随所に…

タイタンの妖女

再び、カート・ヴォネガット・ジュニア。 地球→火星→水星→地球→タイタンと、抗えぬままに飛ばされる男の物語。男は人類のためにボロボロになるまで利用され、彼を利用していた者もまた、別の存在から利用されていただけに過ぎない。 さて、救いはどこにある…

離職率

うちの会社が雑誌に「やりがいのある会社」としてこっそりと掲載されたらしい。 やりがい……があることは特に否定しない。 問題は、掲載された離職率である。やけに低い。いやに低い。いったいどういうカラクリなのか、全く計算が合わない。虚偽申告をしてい…

失はれる世界

一昨日、Suicaの残金が2048円であることに気づいた。 美しい。2の11乗である。「キロバイト・ネクストワン」とでもコードネームをつければ、少年漫画のかませ犬ぐらいにはなれるかもしれない。 だけど今日、万札を崩すためにSuicaチャージを使ってしまった。…

猫のゆりかご

『ボコノンの第十四の書』 Q.思慮ぶかい人間が、過去百万年の経験をつんだ、地球上の人類に希望できることは何か? A.ゼロ。 カート・ヴォネガットは神! 原爆投下の瞬間について、研究者たちが何をしていたのか、何を思っていたのかを本にまとめようとする…

通勤中に考えること

京浜東北線に乗り込むとき、ふと思った。 「東方仗助はミキタカが宇宙人なのか地球人なのか、最後まで知ることはなかった。好奇心はあるほうなのだから、きっと知りたかったに違いない。康一などを経由して岸部露伴を使えば白黒つけられただろうに、そうはし…

ウェブユーザビリティの法則

SF二連発から唐突に仕事関係の本に。 ユーザーにストレスを与えないウェブページデザインとはどうすればいいのか? 原題の「DON'T MAKE ME THINK」が非常に判りやすいタイトルだったので、この邦訳は改悪だと思う。 ウェブページを例えるなかで、店の案内掲…

1984年

古典的名作。権力構造が行き着くところまで行ってしまった世界を描く。 やっと読んだよ。アンチ社会主義的だなと思いながら読んでたのだけど、さらに抽象化して「管理社会そのもの」に警鐘を鳴らす本なのね、これ。1949年の時点でこんなのを書けるってスゴイ…

発狂した宇宙

「さあ、気ちがいになりなさい」がすごく楽しかったフレドリック・ブラウンの処女長編。内容は多次元宇宙を使ったメタSFもの。 タイトルが重苦しいのだけど、これは翻訳のミスだと思う。実際は結構あっけらかんとした、脳天気なストーリーだったりする。SF雑…

2008OB新年会

大学のサークルのOB会に顔を出してきた。こういうことをすると、自分の社交スキルのなさが厭になってくるね。 二次会はサボって、同期とビリヤードをしたりする。気がつけば3時間で14ゲームもやっていた。久しぶりにやったけど、やっぱり屋内ゲームはいいな…