世界最速のインディアン

 インディアンというオートバイで、小型バイク世界最速レコードを叩き出そうという、ニュージーランドじいちゃんの話。
 オートバイはドアノブやらジャンクやらコルク栓やらで改造されている。会場までの牽引機は、渡米してから現地で作る。牽引機が壊れたら、そこらへんの枝を拾ってきて急座の代替にしてしまう。このカスタムスピリットには惚れるしかない。
 こういう「自分でなんとかする」っていう精神みたいなものを持っている人は、カッコいいと思う。バイク長旅とかに神聖さを感じるのは、必ずそういうトラブルが発生し、独力でそれを解決しなければならないからだろう。出たとこ勝負。それも悪くない。