「荒野のガンマン」
復讐に生きる荒野のガンマン。だけど復讐を間近に控えたその日に……
西部劇!西部劇は必ずこう決まっているのではないだろうか。
- いいガンマンと悪いガンマンがいる
- 美女がいる
- いいガンマンが悪いガンマンを倒して、美女と町を去っていく
まぁ、実際どれだけの西部劇がこれに則っているかは知らないけど、「荒野のガンマン」は一応これに従っている。ただし、ガンファイト分が少ない。そのせいで中盤から展開がどんどんタルくなって眠くなってあくびがでてくるのだが、ラスト15分で突然にして全ての事柄にストンとオチがついてしまう。そのせいで急に名作に思えてしまう。
でも、個人的に言えば、この映画の見所の全てはビリーにある。ビリーがいるから主人公も映える。というより、ビリーいてこそ、なのだ。
ビリー。ビリーといえばガンマン。ガンマンといえばビリー。ビリーといわれて思い描くイメージは「荒野のガンマン」のビリーなのだろうか、まさしくビリーらしいビリーが出てくるのだ。ああビリー、行き行きてビリー、抜くもビリー、撃つもビリー、倒れるもビリー。ビリーファン必見。「この町にゃ馬が二頭しかいない」「町を出れるのは二人だけだ*1」
ビリー・ザ・キッドが元なのかな、ビリーってのは。
「ベル☆スタア強盗団」をよりよく楽しむために、60年代の西部劇は知っておくといいかもと思った。幸運を使い果たすなよ、とか。
*1:女と男ね