人類は衰退しました

 旧人類は衰退期に入り、地球人類の座は、妖精さんたちに受け渡されていた。学生を卒業し、楽チンでいて生きがいのある職業を求める主人公は、そんな妖精さんたちとの調停官に就任する。形骸化した職務を通して描かれる、妖精さんたちの自由爛漫な脅威のテクノロジーと、都合の悪い事実を隠蔽した報告書の書きかた。
 毒にも薬にもならないような、ほのぼのラノベ。いや、ほのぼのすぎてなんか感想とか何もうかんでこない。妖精さんも主人公もじいちゃんもキャラ立ってて可愛いと思いますよ!
 僕もこんな風に責任感なく面白おかしく仕事したいなあ。楽したいなあ。てきとうに生きて給料もらいたいなあ。
 田中ロミオだから主人公が途中で鬱入るんだろ、と思っていたら案外元気に終わったので拍子抜けしてしまった。でもどうせ次巻以降で自己嫌悪入るんだろ。わかってんだから!