Googleを支える技術

 Googleは全世界のインフラになりつつあるわけですが、そんなGoogleはソフトウェアエンジニアの技術でのしあがったという、技術偏向ダメ野郎どもの希望の星だったりもするのです。そんなGoogleの技術って、つまりどんなものなの?……というのを、全体まとめて説明してくれるのがこの本です。
 断片的に聞いていたキーワード(BigTableだとかMapReduceだとか、HDDの耐久試験だとか)を関連づけて一気に読めるというのがポイント高い。
 しかしGoogleが凄いのは、問題解決のために自家製を躊躇わないところだ。フレームワークはもちろんなんだけど、ファイルシステムからデータベース、言語を作るに飽き足らず、挙句にはPC電源まで作ってるとは思わなかった。やることが徹底している。ここまで一直線に、合理的に動けるのは何故なんだろう。人が集まれば動きは鈍くなるはずなのに、何故かフットワークが軽いままなのは、とても不思議だ。きっと、プロジェクトの立ち上げさせ方がうまく機能しているのだろう。20%だのTecTalk発表だの。
 全然話は変わるんだけど、Googleが巨大になっているという話を聞くたびに、不思議な感覚にとらわれる。なんか、exciteとかが検索エンジンとして選択肢に残っていた時代が、わりと最近な気がするんだけど。それとも、もう10年くらい経ってるんだろうか。
 昨日、職場でgooで検索してる人を見た。まあ、それでうまくいくなら、それでいいのだ。