わんこそば80杯

 そういや水曜日に何故かわんこそばを食べに行った。
 わんこそばは初体験。一口そばが次々と椀に放り込まれてくるのを、次々と飲み込んでいくという形式で食べる。
 薬味が4種類。ねぎと辛子とくるみとかつぶし。おかずが8品目。これらを組み合わせてなんとか飽きに対抗することになる。というのは、たいして蕎麦が美味しいわけでもないため、「もう蕎麦はいらない」と飽きが着てしまうのだ。腹がふくれてきたとき、目の前にあるものに食欲がわかないというのはキツイ。だからなんとか味をととのえる必要がある。
 そばを放り込んでくるオバちゃんたちが「どんどん♪」とか「じゃんじゃん♪」とか音頭をとってくれるのだけど、正直いって逆に食欲が失せる。かわいい女の子がやってくれるならともかくだよ。しかし上からそばを放り込む関係上、ある程度身長がないと無理か。とにかく逆効果を狙ってるとしか思えない激励なのだ。
 場所は横浜。関東で唯一わんこそばを出す店が、横浜にある「たち花」なのだ。関東で唯一というのが信じがたいだけど、ネットで調べられる限りにおいて他になく、関東唯一という点でかなり有名なお店らしい。このぶんだと、西には一店もないのかもしれない。
 経験しといて損はないだろ、ということで僕もついていったのだけど、知らないうちに部署別対抗戦になっていた。全体平均が99杯、僕が80杯。ちょっと情けない結果になってしまった。しかしもう、わんこそばはいいや。かわいい女の子がついでくれるならともかく。