人類は衰退しました 5巻

 安定飛行した面白さ。巻ごとに「今回こそは飽きるんじゃないだろうか」という微妙な心理で手にとっているものの、今のところは全然大丈夫のようだ。これは蟲師症候群と呼ぼう。ドラえもん系金太郎飴作品は常にリスクを背負っている。
 前編が学舎時代のお話。孤独にやつれる主人公が年月を重ねてついに仲間を得るというハートフルな展開なのだが、ヤンデレもいる。ロボットとの遣り取りが映像化されたら僕は泣く自信がある。
 後編が妖精アイテムに振り回される、いつものパターン展開。万物がTVゲーム化するという、そこまで聞くとありがちなパターンだけど、ネタの詰め込み具合が多彩多量でとても楽しめた。テトリスドラクエの描画切り替えによるチラツキ(5人並ぶ)から、はては「Dといったらドラゴン」まで。そういや職場の先輩がローグライクのメンテナをやっていたなあ。