世に棲む日々

 最近読んだものでもまとめておこう。
 松陰さんと高杉晋作の話。
 去年、萩に旅行したおかげで、地理関係がわかりやすくてよい。萩が地勢上どのようなところなのかはもちろん、晋作の家がどこにあるのか、どこに自転車を停めればいいのかもわかっている。これは旅行の醍醐味かもしれない。
 ところで、この小説では松陰さんは見栄っ張りなところもあり、このキャラクターなら死語に神社に祀られてしまっても、むしろ喜びそうである。僕の「いい迷惑じゃなかろうか」という心配は完全にお節介そのものだったようで。
 ……小説の感想じゃないな、これ。長州の政治の特色(保守派とタカ派の交替体制)だとか、両キャラクターの欠点などに愛嬌があっておもしろかったとか。