[本]宇宙の戦士

 ハインラインじいちゃん、右思想を語る!
 主人公は、ちょっとしたはずみで軍隊に志願する。その同時期、地球はクモ型宇宙人に侵攻される。厳しい訓練を通して立派な機動歩兵野郎に洗脳された主人公は、自分より大きなものに思考を委ねて今日も敵惑星に降下していくのだ!
 最近の若者は権利権利うるせーんだよ、ちょっと軍隊で揉まれてこいよ。ていうか軍隊で揉まれてないやつとかいらねーから。マジで。口だけなんだよ、マジで。だいたいこんな感じ。
 ずっと訓練が続くから、気分はフルメタルジャケット。ただし、こっちは戦争肯定派。ただ、相手が非人間型の宇宙生物というのはちょっと卑怯だと思った。相手を同じ地球人にしてでも、戦争肯定派を貫けるだろうか? まあ、有事とあらば殺し合いになるのは同じことかもしれないが……
 人類は有事自体を起こさせない方向に進もうとしてるんだけど、21世紀になっても戦争はなくならないねえ、残念ながら。