Joelのプレゼン

 先週の水曜なのだけど、Joel on softwareで有名なJoelの日本講演を聴いてきた。
 素晴らしいプレゼンだった。
 テーマは「素晴らしいソフトウェアを作るためには」といったもので、iPodなどの広く受け入れられた製品と、その他十把一絡げの製品を分けるものは何なのか、について語ってくれた。詳細は@ITで読んでくれとしかいいようがない。折角メモとってきたけど、全部そっちで丁寧にまとめらられているからここで捕捉することも残されていない。
 ウェブ上で読めるJoelのコラムで既に主張されたことが繰り返されていて、特に目新しい意見はなかったように思う。しかし、では講演を聴きに行って損したかっていうと、全然そんなことはない。Joelのプレゼンは素晴らしかった。
 ジョークだらけのプレゼンで、30秒に一回ぐらいでジョークが出てくる。ドッカンドッカン笑いがとれる。しかしジョークは見事な比喩として機能しており、時間の無駄になっているわけじゃあない。なにより、印象に残る。最後に誤帰属(本質とは別の原因に感情が作用され、勘違いを起こすという心理学用語)についての言及があり、これは講演の本質とは別階層のジョークで講演自体を楽しかったと勘違いしてもらえたのではないか、というオチまでつけた。無駄がねえ。
 僕はプレゼンでウケを狙うことが多いけど、これはいい目標ができたかもしれない。無駄なくウケをとる! これは難易度高いぞ。