鉄の夢

鉤十字の帝王

 1953年にアドルフ・ヒトラーが死の間際に書きあげた小説。55年にヒューゴー賞受賞。
 核戦争による遺伝子汚染が広がり、ミュータントがはびこる星となった地球で、純血の人間であるところの主人公が熱狂的に大興奮しながらミュータントたちを絶滅させるというストーリー。グロテスクでアナーキーな暴力溢れる戦争描写がなかなか病的で楽しめる。が、そればかりなので非常に疲れる。