お金のこと

 社会人を初めて、もう二年以上が経った。昨年の夏の終わりごろから投資を始めてみて、おカネの管理も少しやることになった。どこにどれだけのカネがあって、どういう動きをしているのかというやつだ。
 金額はすごくアバウトにやっている。例えば手元のお金は概算でやっている。食費などは決めうちで減らしているし、色んな買い物も百円単位はけっこう適当だ。レシートとかは保管しない。当然、金額はずれていくので月末にまとめて補正をかける。
 そんな適当な家計簿なのだけど、あまり出費はないな、ということがわかる。毎月の給料の多くは貯蓄されていく。カネの使い道があまりないということだ。趣味はないし、服にカネはかけないし、飲み会もあまり行かない。特に欲しいものもない。必要なものもない。やりたいことも特にない。
 使われない金は溜まっていくし、投資に回したものは順調に伸びているようである。Excelに叩き込んでみたところ、それなりに安定した右肩上がり曲線を描いている。僕の会社は初任給が高めのため、当分のあいだ、給料は上がらないだろう。ボーナスもないし、残業代も出ないから、貯蓄はすごく大事だ。だから順調に貯蓄が伸びているのは結構安心することだ。
 でも、こういう「とりあえず貯めてみました」というお金になんの意味があるのだろうか? 人生の計画があるわけでもない。貯金は悪いことではないし、当然のことではあるんだけど、方向性を持たないエネルギーというのはちょっと不気味でもある。
 別に何が言いたいわけでもないんだけど、働いて給料もらって貯金して、僕は一体何やってんだろうなと迷いが生じる月末決算であった。まあ、貧乏にはなりたくないし、お金があるというだけでかなりセーフティに生きられるから、やってること自体に誤りはないんだけど。
 無自覚なのが気に入らないんだろうか?
 ぐだぐだだなあ、この文章。結論がない。