SFと誕生日メール

 なんとなく思ったのだが、遠い将来、人類が他惑星や他恒星系へ進出したとき、時刻というのはどういう感覚になるのだろうか。
 東京の朝8時、シカゴの夜17時。その瞬間、木星のどこかが何時かというのは想像の埒外に飛んでいる。だいたい、その木星は何月何日なのだろうか。自転の速度が違うのだから、一日が24時間というわけでもないだろう。正月も地球正月と木星正月に別れるだろうし、地球の子供は木星の親戚からお年玉をもらうこともなくなるだろう。今だけなのだ、全人類で正月を祝えるのは。
 時間のサイクルに差ができるというのは、なにか深刻な火種を生むと思う。そういうことを取り扱ったSF小説とか、きっとあるんだろうな。ウラシマ効果を扱ったアニメなんかは「トップ」と「きみのこえ」と見たことがあるけど。