語彙について走り書き

 昨日の日記を書いていてほとほと困ったのは、映像の美しさについて語るときだった。「美しい」って言葉を他の言葉でうまく表現できないのだ。綺麗だった、スタイリッシュだった、夢のようだった、……なにもかもがしっくりこない。普段どんな言葉使ってるっけ?と頭をひねらせば、どうも普段から「美しい」の類語を使っていないようなのだ。
 そうだ。ふと思い返してみれば、僕はあんまり美しさについて思いをめぐらしたことがない。青空を見てスゲースゲーと驚き、美術品を見てアホだアホだと喜び、常時が万事、軽薄に楽しんでいるようだ。
 きっと語彙の多い人とはより丹念にモノゴトにあたる人なのだと思う……いや、ほんとにそうだろうか? どうなんだろうな。単に本をよく読む人かもしれないしな。
 今日は疲れたから、またいつかこのことは考えようと思う。