大槻ケンヂについて

 最近になって筋肉少女帯なんてものにハマってしまったのだが、これがまた凄く物凄くとてつもなくオタクくさい。電波男なんてオタクど真ん中な本を思わず買ってしまったのには、当然これに影響されて心がオタクモードになっているからである。
 僕が聞いたCDは「UFOと恋人」ただ一枚なので、そんな僕がアレコレ言うのもナンなのだが、しかしこの一枚は教室の隅で小説を読みつつ「あー、俺なにやってんだろなー」とか思いにふけってしまう、まさにここに我有り、オタクかくありけりな歌なのであった。ほぼ全ての歌を「諦め」が貫いており、夢を諦め、幻想を諦め、特別であることを諦め、……
 そして図書館には大槻ケンヂのエッセイがゴロゴロと転がっており、開いてみれば自虐・自虐・自虐。タケコプターが犬死した兵士の屍をぴゅるぴゅるぴゅるぴゅると彼の故郷へと運んでいく話などは最高だ。ガキとのやりとりが作り話っぽくて最高だ。
 そういうわけで、今の僕はかなりオタクである。