台風一過の非現実的な青さについて

 「台風一過」という言葉を見るたびに、何故かパトレイバーを思い出します。野亜が「やあ、台風一過だ!」とか言って伸びをしてるコマだと思う。別にパトレイバーの大ファンってわけでもないのに、謎である。
 まあとにかく、台風一過の朝というのは、自然と伸びをしてしまいたくなるような爽やか極まりない瞬間なのです。それがいいたいのです。
 なんというか、とにかくクリアなのだ。なんといっても空が無闇に青い! 小学生が水彩で無計画に「空といえば青いよね」って感じで塗ってしまったかのように青い。ビルと空の分かれ目とかくっきりすぎるほどにわかれているし、政治家にも見習って欲しいと思うくらいだ。見渡せば山の稜線とかが見えちゃうし、月の模様までわかってしまう。夕陽の赤も鮮烈だ。
 瑞々しい色彩というのだろうか? 薄皮を剥がしたかのように、都会の塵に隠していた表情を見せる台風一過の一日なのでございました。
 それでもパレードの日、影男を秘かに消せ。