気合と根性の違い

 研修も終わりに近づき、配属が視野に入ってきた。
 僕が行くのは恐らく開発なのだけれど、そこでは「体力のある人」、「根性のある人」、ワンランク落ちて「気合のある人」が求められているそうだ。明らかに僕向きではない。
 開発が過酷な場であることに疑いはなく、だいたいにして「気合」と「根性」を別に分けているあたりが素人でない。気合と根性というとワンセットに使っている人が多いけれど、もちろん両者はまったく違うものであり、個人的には根っこから違うものだと言い切ってしまってもいい。気合ってのは一過性のものであり、根性ってのは永続的なものだ。
 坂道があったとき、エンジンにニトロを入れてぶっとばしてみるのが気合であり、坂道の途中でエンジンが焼け付けばそこで終わりである。そこから車を手で押して坂道を登りきるのが根性である。はっきり言って根性がある奴なら気合など要らないのだ。むしろ根性がないから気合に頼るのである。根性のない僕はそう思っている。
 ただまぁ、根性ってのはつまり我慢しているわけで、そんな人生楽しいのかねえとか、そんなヒガミっぽい感想もあるにはあるのだ。
 なんか文章の方向性がわからなくなってきたので、ここらへんで。