みんな私がわるいのです

 昼休み、文学部の図書館に行ったら借りたい本が所在不明本になっていた。なんで「伏見稲荷大社」なんてどマイナーな本が、しかも「日本の古社」シリーズ6冊のうち僕の借りたいものだけが紛失しているのだろう?納得のいかないものを感じる。
 ブツブツ言いながら10分歩いて中央図書館の地下2階研究書庫に行ったら、あいにく百円玉を一枚も持ち合わせていなく、荷物預け入れロッカーを利用できなかった。五十円玉が一枚と十円玉が4枚と五円玉が一枚と一円玉が2枚はあるのだ。ロッカーに少しでも心というものがあれば、「まぁ三円くらいまけてやるか」とも言ってくれそうだが、いかんせん早稲田のロッカーはケチである。いつからロッカーはこんなにケチになってしまったのだろうか?ロックで戦争を止めようとか言っていた世代は何処に行ってしまったのか?PEACEとか言ってた連中がIT産業とか立ち上げてボロボロウッハウッハと金の亡者になっているのだ。ロッカーなんて信じてはいけないのだとここで弱弱しく主張したい。弱弱しく、というのはもちろんこれが冗談だからで、「いや、○○(有名ロックミュージシャン。誰でもいいけど)は俺の神だし」とか書いてくるタワケがいると対処に真剣に困るからだ。僕はよく他人に喧嘩を売るが、かといって喧嘩はからきし弱いのである。しかし、何はともあれ、荷物を持ったままでは中に入れない。図書館では両替もできない。僕はもう完膚なきまでにやる気をなくして、待合室の革張り椅子にどかりを座って、ぐーすかと寝てしまった。
 そうこうするうちに昼休みも終わった。充実した一時間だった。僕は講義1時間半前だけど教室に移動することにした。昼休み中だと弁当食いながら騒ぐアホチンが多いから、時間調整をしたということだ。自身の頭のキレというか、さすが大学五年生の年季に惚れ惚れとしてしまいそうだ。恍惚としながら、もう一眠りする前にノートを出しておこうとバッグの中に手を伸ばすと、ノートがない。昼休み前に受けた講義の教室に置いてきたらしい。慌てて取りに行ったら絶賛講義中というやつで、終わるまで横の空き教室で待つことに。昼休み中に教室に移動していれば気がついたわけで、時間調整なんかした自分の間の悪さにムカついてくる。というかノートを忘れるなんてお前は何年生だ。五年だ。そして普段どおり、空き教室の机には一枚ずつ自治会のプロパガンダチラシが配られている。僕が何年になっても卒業しても墓に入っても、いつまでも自治会はこのまま意味の無いチラシを配り続けるのだ。気が滅入ってくる。疲れた。寝る。
 起きたら

  1. 血行が阻害されて腕が痺れていた
  2. 休み時間終了5分前だった
  3. 教室移動で走る羽目になった

 ここのところ、厄日が続くようである。ネコを写真に取ろうとしたらすげえ睨まれるし。僕が何をしたっていうんですよー!
 
軽蔑のまなざし。(意訳:にゃに見てんだにゃー。無能が染つるからこっち見んなって言ってんだにゃー。)