築地早朝寿司企画「大和寿司」

 オランダから変人が帰ってくるのにあわせて、再び築地で早朝寿司に行くことになった。前回が寿司大、今度が大和寿司。寿司屋は「大」がお好きと見える。
 平日朝6時の築地は「築地カー」が乱れ走る活気な空間で、スーツ姿は正直場違いではある。独りでほかの人たちを待っていると尚更だ。
 大和寿司は有名な店らしいのだけど、(寿司大に比べて)あまり混雑しない。それは店が二店舗分のスペースを持っているのと、板前が多いのと、回転のスピードが速いからだ。入ってからおどろいたのだけど、とにかく握りまくってくる。食べ終わってなくてもどんどん置いてくる。こりゃ人がはけるわけだ。
 もちろん美味しかった。トロは濃厚だったし、車えびの「えびくささ」が快く鼻をふくらませるなんてのは、初体験だった。目を閉じて食べると味覚も嗅覚も楽しさ10倍だ。
 しかしとにかくワサビが多かった。ワサビが強すぎて味が飛んじゃってるネタもあったし、まさかアナゴにまでサビついてくるとは思わなかった。それとやっぱり回転が速すぎる。これじゃあ板前と向き合ってる意味がない。作りおきと何が違うって言うのさ?
 前行った寿司大がわりとクリティカルヒットだったので、どうしても比較してしまう。気に入った店ができたジャンルは結構ハードル高いなあ。やっぱり次に築地に行くなら、ちょっと目先を変えたいね。