掃除

 勤労感謝の日という絶好の機会なので、「勤労感謝の日に勤労」というネタをやってみた。つまり休日出勤だ。
 まあ、ほんとのところを言うと、お客さんにレスポンスを返さなきゃいけないものを先送りしてしまったので、休日にレスしときゃ誤魔化せるかなァという小汚い作戦なのです。あと、プログラムも割り込みのおかげで全く手をつけてないしね。予定表では先週の終わりにプロトタイプが出来てたはずなんだけど、あれー?
 さておき、職場について僕はキーボードのキートップを抜き取り始めた。このキーボードとも、かれこれ1年の付き合いになる。だいぶ内部にホコリもたまってきた。そろそろ掃除の時間だ。工具でキートップを抜いていく作業は楽しい。ぐっと押し込んで、カチッとはまり、えいっと引くと、かこんと抜ける。これを60回繰り返す。ぐっ、カチッ、えいっ、かこん。ぐっ、カチッ、えいっ、かこん。
 科学の発達は人から単純労働を取り除いていった。もちろん、それはいいことだ。大歓迎だ。だけど、ときには何も考えず、脊髄反射だけで体を動かすこと、そしてその成果を実感すること、そんなことも必要なんじゃないだろうか。雑巾の絞り汁で真っ黒になったバケツを運んだ小学生の頃の、あの掃除の時間が少し懐かしい。