アニメのオープニングとその他について

 オープニングが駄目なアニメは、どんなに頑張っても駄目だと思う。
 まず、オープニングには満たさねばならない条件があって

  1. 本編の雰囲気を伝える
  2. ストーリーの概略を伝える
  3. キャラクターの紹介をする
  4. 本編を引き続き見てもらえるよう、とにかく楽しいアニメーションをする
  5. 飽きられないよう、あまりゴテゴテさせない

 こういったことを守れないオープニングを作るようでは、本編もまるで期待できない。一分半のアニメすら制御できない監督が、13話だか26話だかをまとめられるだろうか? できるわけがない。
 何が言いたいかっていうと、なんとなく録画してみた再放送の「ふたつのスピカ」のオープニングがやっぱ僕は大好きだなあ!ということでして、まあなんだ、見ろ。
 http://www.youtube.com/watch?v=UySQ6zGnh1w
 タック制作ということで作画に恵まれなかったけど、第一話はほんと泣ける。キリコの声あててた郷田ほづみさんが本職の音響やってるのも好感触だ(全然関係ないけど)。プラネテスと同時期にやってたので完全に隠れちゃったのは残念だ。王立宇宙軍といい、宇宙開拓ものは作り手の愛情こもってて良いよな。
 とにかく、オープニングの出来がいいアニメ=本編が面白いアニメというわけでは決してないが*1、オープニングの出来が悪い=本編にまったく期待が持てないというのは強く言いたい。出来がいい・悪いというのは自分に合う・合わないと言い換えてしまってもいい。
 しかしこれは、別にアニメに限ったことではないかもしれない。例えば新入生の自己紹介なんかではその人の個性がいやでもにじみ出るし、要領の良さ・悪さがある程度判別つく。製品のヒアリングを行う際なんかもそうだろう。
 要約して、気持ちよくウリを伝える。これはあらゆる局面で要求されるテクニックなのかもしれない。ただし、映画の予告編は除く。

*1:ふたつのスピカだって本編が万人に薦められるケッサクかというとそーでもないし、明日のナージャとかサムライチャンプルーとか、細田守がオープニングだけ演出したのはオープニングの出来が良くても本編は……プップクプーぺぺぺポー