火曜と水曜のはざまに

 徹夜で開発をしている。締切前夜だからだ。
 あたりには人の気配であふれている――あきれたことに、見渡す視界に二桁に及ぶ人間がこうして社内で夜を過ごしている。フロアの蛍光灯は煌々と空間を照らし、むしろ目が痛いほどだ。
 締切前である。そして締切前とはそういうものなのだ。
 僕はなかば付き合いで徹夜している。僕の開発した部分を他の人も使うため、僕が居たほうが都合がいいのだ。そういうものだ。
 さて、午前二時四十分。日記でも書こうと思う。