雨に打たれる紫陽花について

 梅雨にしては強い雨が、紫陽花を打ち、しぶきとなって跳ね返る。車が水溜りを弾いて走り去る音。灰色に染まった町並み。それらを横に見ながら、本を開く。
 こうやって叙情的に日常をつづる日記がどこかにある。でも、そいつだって一つ上の話題でローゼンメイデンについて触れるかもしれない。誰が何をやっているのか、人に見せる日記は教えてくれない。他人のブログを覗くことは、より自分の孤独を深めるに過ぎないのではないか。
 と、Javaの参考書をめくりながら思った。都合100回くらいの発想であり、自分が前に進めないことに苛立ちを感じるとともに、Javaの勉強に集中できない自分が腹立たしい。そんな日曜日。