Rebirth

 生きる気力が湧いてきた。
 少年漫画語で言えば、「復ッ!活ッ! ケニヤ復活ッッ! ケニヤ復活っッ! ケニヤ復活ッッ!(以下反復略)」って感じです。「ふぅーーーー、遊びてぇー……」ってな感じの。
 8日に1人でオールから抜け出した僕ですが、あのとき僕の身体はインフルエンザに冒されていたらしく、13日まで布団で寝ていました。みんな感染してないかな、大丈夫? 自分で飲み会誘っといて勝手に帰って、しかもインフルエンザでほんとごめん。
 ともあれ13日の金曜日まで寝ていた僕は、ジェイソンに会うこともなく、そう、一週間まるまる会社を休んだのです! 
 いやー、キタねこれは。気力が充填されまくりですよ。なんせ布団の中に連続で100時間ぐらいこもっていたのだ。布団を出るのはトイレと水分補給と食事のときだけだった。
 色々考えましたよ、ほんと。あの激務当然という環境をなんとかせねばならんなと思わされました。ただ、環境を変えるのってほんと難しいのね……考えたけど具体案は思いつけなかった。でもこれはまだ考えるべきことだね。ここらへんがまじめな考え事。あと溜まった仕事をどう効率的に片付けるかとかね。これは先輩に頼るしかないんだな、頼り方を相当うまくやらないと面倒だ。
 あとはどうでもいいことをたくさん。子供の頃に自分が作った比喩で「広い世界全てが闇に閉ざされていて、そこに一本だけ立った灯台の光をロボットが回しているような気持ち」とかそんなような言葉があって、自分でもなかなか忘れられないんですよ。あの頃の僕は今より感受性がずっとずっとあったんだな。この「灯台とロボット」ってイメージで一本シナリオでも作れないかとうんうん頭をひねってみたりして布団の中の時間を潰した。あとね、コーラから炭酸を抜かずにコップに移す方法とか考えたね。これは30分ほどで思いつけて、自分の天才さに驚いたね。すごく説明したくてウズウズしてるんだけど、ここでは余白が狭すぎて無理だ、残念。
 病気のときって、ネガティブになる。僕も深夜3時くらいに、想像上の傷口から透明の膿と淀んだ血がだらだらと流れ出すイメージが瞼の裏に浮かんでうなされたりもした。本気で気が滅入ったよ。
 でも、ネガティブの反動なのか、12日くらいから一気にポジティブな気分になってきた。躁鬱のようなものなのかもしれない。
 そういうわけで、今は数年ぶりなくらいに爽快で快活でヤッホゥでいよっしゃあなケニヤなのだ。いえい!