ビックカメラとさくらやのこと

 今までビックカメラを好んで使ってきた。というのは、いわゆるポイントカード制になってからは他店、例えばさくらやと並行して買い物をするとわずらわしいことになるからだ。ポイントを使えるのが結構先になってしまうし、財布は膨らむし、管理はめんどくさいし、買い物する場所は一箇所にしてしまったほうが良い。
 考えてみればこれは価格競争を止める戦略なのかもしれないが、僕はとにかくこうして囲い込まれてしまっていたのであった
 昨日、母のCDラジカセを買いにビックカメラ池袋東口店に赴いた。こんなものが初任給でいいのかと思いながら、CDラジカセコーナーで悩んで悩んで悩みまくった。はっきり言ってどの製品も悪い! 音が悪い! デザインが悪い! 操作性も悪い! そこで僕は頭を振りながら池袋家電店放浪の旅に出たのだ。探していくうちに、何かあるかもしれない。
 そのなかで、さくらやにも立ち寄った。すると、どうだ。
 静かだ!
 なんて静かな店舗なのだ。たしかにさくらやソングは流れているが、その音量の控えめなこと。ビックカメラ内では携帯電話で通話ができないほどに音が溢れているというのに、さくらやでは自分の足音すら聞こえる。そして客が少ない!*1
 むむむ、たしかに値段ではビックカメラの方が安いかもしれない。しかし僕はそれにばっかり目が行っていて、もっと大事なことを見落としていたのではないのか……!? 気持ちよく買い物を楽しめる店の方が、数百円数千円の差よりも大事なのではないかな。
 そんなことを考えて、アイワのCDラジカセを14800円で買った。(ビックカメラで)(ポイントを使いたいから)

*1:褒め言葉である。