「21グラム」

 生と死。
 中絶とか人工授精とか轢き逃げとか懺悔だとか心臓移植だとか、とりあえず今NOWな死生バナシをミックスしてみました、という超深刻映画。しかも時系列を入れ替える手法を乱発するから、話についていくのにも精一杯で見てて全然余裕ができない。観ればあっというまにストレスが溜められる。気分が塞いで、なにもかもがどうでもよくなった人にオススメ……か?
 人が死ぬとき、体重は21グラム軽くなる。この文句はスタイリッシュでかっこいいが、あまり本編では生かされない。この映画にスタイリッシュを求めちゃだめ。