「ペイ・オフ」

 映画を立て続けに観ているけど、それは近所のツタヤが半額をやっているせいである。母が映画好きでこういったセールがある度に張り切って借り込んでくる。そして彼女が借りてくるついでに僕も同伴に預かっているのだ。
 この「ペイ・オフ」という映画は、まぁぶっちゃけこれからネタバレ話をするので興味あるひとは飛ばしてほしいのだが、SF映画に分類される。過去で未来視した男が過去の記憶を失って現在を戦い抜くというなにやらスパゲッティがからまったような話なのだが、そこらへんはハリウッドなので大した混乱もなくいつもどおり恋人と合流してガッツガッツと悪党をギャフンギャフン言わせるのである。頭悪い文章でごめん。ところで恋人はキルビルの人なのでなかなか強いです。あの手この手で敵をなぎ倒します。恋人も戦力になる時代か!記憶を失った主人公には次々と理不尽な魔の手が伸びてくるのだが、20のアイテムを使ってウナギのようにそれを切り抜けていくのは三枚のお札の童話のようで結構爽快。しかし未来視の基準が結構あやふやのまま最後まで行ってしまい、最後の締めがSF的に緩さが残ったようで、観終わったあとの感想はちょっぴり首をかしげてしまう出来なのであった。未来視系ならマイノリティ・レポートの方が面白かったかな。