【今日のケニヤ】

ゲンナリがここのところ続きがちなので、
どうせならもっとゲンナリしようと
イスラエル支援企業リストを見たり
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
ダイヤモンド産業とデビアス社に関するコラムを読んだり
http://tanakanews.com/A0203diamond.htm
なんかもうゲンナリ


R.D.レインのおかげで心理学にちょいと興味が出てきたので
「ものぐさ精神分析(著:岸田秀
 (心理学基礎講義教授オススメ本)」を借りてみたら
日本という国の行動は分裂病患者のそれである、
ペリーショックにより日本は外面的自己と内面的自己に分かれ、(中略)、
自己同一性を失った者は、他者への同経験を強要する行動をとる、
日本の場合は征韓論がこれであり(中略)、
ユダヤ人がナチズムによって自らになされたことを
パレスチナで逆に押し付けているということも同じである。
・・・非常に面白い本ではあるんだけど、タイムリーでゲンナリ


でも、いいこともあったんです。


今日の8時に家を出て、8時40分くらいに高田馬場に着いた。
55分くらいには、戸山キャンパス文学部の近くにいた。
台風一過直前、雲の残る青空の下を歩いてきたのだ。


それまでは漫然と歩いていたんだけど、
ふと視線を上げれば、ペンキで塗りつぶしたような真っ青の空に、
やたら高度の低い、まるで立体感のない真っ白の雲が
高速再生をされているみたいに、キュルキュルと移動していた。
おかしくて、それでもきれいな光景だった。


視線をもとの水平に戻せば、
まるで光景が違って見えた。
雨上がりの、空気中の塵が落とされた空気は、
5月の瑞々しさと夏の生命力を併せ持っていた。
濡れた木々の葉が道に鮮やかな影を投げていた。
車のボンネットの水滴が周囲の光を魚眼レンズに閉じ込めた。


いつもどおりの速さで車が走り、
空の雲がそれを追い越していく。
澄み切った光がものごとの形を鮮烈に浮かび上がらせる。


15分も歩いていてまるで気がつかなかったけど、
今日の朝は 文句なしに美しかったのだ。


文学部の講義に出てみれば、
先生が僕のサークル同期の名前を読み上げた。
彼のコメントがプリントに使用されたからだ。


僕らはその講義にもう6回出ていたけど、
今の今までお互いを出ていたことなんて知らなかった。
マンモス教室なのだ。二階席まである。
一緒に飯を食って、馬鹿話をして別れた。


商学部のある本部キャンパスに同期なんていなかったから、
これもまた初めての経験だ。
5年目の初めてだ。


非常に悪くない。


世の中に知らないことがたくさんあって、
ゲンナリすることもたくさんあって、
でもたぶん、きっと美しいこともたくさんあるんだろう。


いい日でした。