マリオギャラクシー

 かなりの傑作。
 今のところ10数時間しかやってないけれど、個人的にはマリオ3とマリオワールドに並ぶか、むしろ越えた感じ。そろそろラス面っぽい。
 マリオ3と並ぶっていうのは、僕にとって神トラに並ぶと同じくらいの褒め言葉であって、つまりは「俺の好きなゲーム・アクション部門ベスト3」に割り込む権利を持ったということだ。
 何がいいかって、サクサク進むのがいい。一面一面が3〜10分で終わるので、次のステージ終わらせてから止めるか……を繰り返して気がつけば2時間経っているといるという、この中毒性。高難易度ステージでは10回死ぬのは当たり前、これ見よがしに用意されている1upキノコがにくい。
 3Dゲームは、ステージ全体を把握する必要があるのが難点だった。どこに何があって、何をすればいいのか、全体を博して初めてわかるというタイプが多かった。ゼルダなどであれば、それはむしろ2Dの頃から目指していたことだったから良かったのだと思う。しかしマリオにそれが合っていたのかどうか? マリオ64で上に進めば良いのか、水にもぐれば良いのか、何処に行けばいいのかわからなくなって、途方にくれてしまったことはないだろうか。
 マリオギャラクシーは、この問題を見事に解決している。プレイヤーは自分が立っている小惑星のことだけを考えればいいのだから、必要とされる脳みその記憶量はビビたるものだ。その場その場のことだけを考えればいいのだ。あの手この手で、まるで一本道のアクションをやっているつもりにされる。俯瞰のカメラが映すところだけでアクションは完結する。この単純性こそが僕の好きだったマリオだ。何十回も墜落して、やりなおしてやりなおしたマリオ3だ。フとしたところで別ルートが用意されているのもマリオ3だ。
 僕は年代的にマリオ3が大好きなのだけど、近作はマリオ3のアレンジが多く嬉しい。敵キャラ復活、曲アレンジ、とくに飛空戦復活には心ときめく。もっと弾幕増やしてもいいよ!
 これといい、夢幻の砂時計といい、最近の任天堂はどうしてしまったのか。大傑作連発。思い出補正を軽く越えて来るのは素直に驚くしかない。
 「ケニヤがマリオを買うなんて変だなあ」というコメントをもらった。確かに言われてみれば変な気がする。
 でも、僕はすごくマリオが好きだったんだということを、マリギャラをやって思い出した。たしかにすごく好きだったんだ。
 マリギャラは、万人にオススメ。マリオ3好きはWii買ってでもやればいいと思う。