一日目

 七時半ぐらいに万博北ゲートに到着。並んでると子供の見張りを申し付かって、しかも預けてきたばあちゃんがなかなか帰ってこなかったりするハプニングあり。午前9時会場が早まって8時45分ごろ会場。
 早歩きで三菱館に急ぎ、当日予約を行う。そのあとは適当に。
 細かく書いてると長文になるので、ここは箇条書きで行きます。記憶にそれなりに残っているものだけを書きますので、実際にはもっと多く周ってます。周ったのは主にオセアニア周辺、西ヨーロッパ周辺。

  • ワンダーホイール 展・覧・車:観覧車が半分建物の中、半分が外に出ていて二粒美味しい。しかし朝に見ても差し込む日光で建物内のディスプレイはボヤケ、ライトアップなしの会場など見てもまるで楽しくない。行くなら夜。
  • 日本館:60分待った。エコな外装は確かに涼しい。だが、これが涼しいのは外壁に常に冷水を供給しているからであって、別に植物が生えているからとかそういうわけではないと思う。360度ディスプレイはなるほど面白いが、短すぎるうえに何がしたいのかわからない。もったいない。しかし、鯛と鯉が一緒の水槽に泳いでるのにはビビッた。一見の価値あり。テキオー灯が実用化されていたとは。
  • ドイツ館:一時間待ちらしいので、あとにする。
  • フランス館:10分くらい待った。四角い部屋の四方の壁と天井がプロジェクターになっている。映像がハイセンスで見ていてカッコいい。まったくフランスはありきたりなものを作ってもセンスでどうにかできちゃうからオトクだよなあと変な感心をしてしまった。わりかし空いているし、オススメ。
  • スペイン館:蜂の巣のような特徴的な外装が面白い。中身はザビエルやドンキホーテやスポーツなど。色とりどりで楽しいが、コレだという決定力には欠けるか。これからはスペインの時代ですよと力を入れているのはわかる。
  • 三菱館 「もしも月がなかった」:今日の目当てにしていたところ。当日予約で昼にスイスイ入れる。最初にロボットによる漫才っぽい解説があって、次に地球と月による漫才っぽい解説があって、次に三面ディスプレイによるシアターがある。ロボットの棒読みっぽさから音声読み上げソフトを使っているのかと思ったら、声:飛田展男カミーユ何やってんだ。シアターは音量過多で迫力あり。映像を見に行くならココはかなりオススメ。
  • オーストラリア館:明るく色彩豊かな内装は見ていて楽しいが、カンガルーがジャンプしてるアニメーション以外、あんま印象に残ってないな……。土産物のブーメランはやはり空力学的に戻ってこない形をしていた。ちゃんと戻ってくる奴を売ってほしい。
  • フィリピン館:外装に書かれた言葉が面白い。「Says the shiny firefly looking at the woodpecker. Hey, my dear friend over there, we should meet and become friends at the quiet water place」「キツツキが答える 深く尊敬している君よ それは無理というものさ 君は君の宿る木があり私には家に残した伴侶がいる」わけがわからないけどなんだか含蓄があるという、これがフィリピンクォリティ。内部には横になれる藁葺きスペースがあったりして、映像に飽きた身には面白い。外壁にキャッチコピーというのはもっと流行ればいいと思う。
  • マレーシア館:マレーシアは観光にベスト、さあマレーシアに来なさいといった内容。密林と洞窟とサンゴ礁らしい。
  • イタリア館:スペインに抜かれそうな国。海に沈んてた像が飾られている。展示の演出がシルエットを強調し注目させるように作られており、彫刻に興味ない僕もかなり楽しめた。イタリアは伝統的なものづくりの国ですから、といわんばかりにイタリアセンス爆発。イタリア好きは行けばいいんじゃないですか?
  • クロアチア館:ここは危険。やたら待たされて何事かと思うが、中に入ると20分ほど拘束されてしまうのだ。しかも内容は平板で眠い映像が流れるというだけだ! 力を入れているのは伝わってくるが、映像はフランス人に作らせた方がいいと思う。
  • ドイツ館:120分待ちとか言ってるので諦めた。
  • エジプト館:展示のほぼ全てがレプリカで、本物は大英博物館にあるというのはどうだ。イギリスめ。名前をヒエログリフで書いてくれるサービスは面白いけど、500円はボリだと思う。
  • アフリカ共同館:土産物売り場が半分、土産物の宣伝場が半分といった感じ。ごったがえしたエネルギーがあって、小物を見るのが好きな人はここで一日を潰せるのではないかと思う。ケニアってKENYAって書くということを学んだ。これからはKENYAの中心でアイを叫んだKENIYAと名乗ろう。
  • 愛知県館「地球タイヘン大講演会」:エコノマモル博士がいかに地球がヤバイかを熱弁したり、博士がピアノ線で空を飛んだりする。博士がよく怒鳴るので、お子さんがマジ泣きしたりして、最後まで会場に泣き声が絶えない非常に微妙な催し物でした。僕は愛知県の「地球を守ろう」精神より、三菱の「めったにない偶然のうえに人間が生まれたんだから、結構珍しいんだし大事にしない?」といったざっくばらんな意見の方が好感を持てるかなあ。
  • 愛知県館「壬生千年共生館」:わりとどうでもいい展示の中に、モルフォ蝶の構造色をとりいれば絹織物があったことに驚いた。構造色といえば、小学生の頃に読んだあさりよしとおのマンガサイエンスで「この技術はまだ実用化されていない」と言われていたアレであって、それがこんなところで既にあるものとしてひっそりと展示されているとは、ああなんてことだろう、時代は進んでいるのであった。とか1人でしみじみと盛り上がってしまった。

 まるで見足りなかったので、予定を変更して翌日も万博に行くことにした。つづきは忘れないうちに。