さよなら三月

 学生でいられた最後の日ということで、なんか色々書こうと思ってたんですが、実際にはなんも書けませんでした。5年間を統括した一言でもあればいいんだけどね。
 なんとも適当にサークルを決めて、なんということもなく会計士を目指し、記念でゼミに参加し、最後まで段取りを作るのがヘタクソな、その場のノリでデタラメでまとまりがなく、それでいて内向的な5年間でした。正直、あんま楽しくなかったな。楽しくさせる努力を怠っていたと思う。どうすれば楽しくできたんだろう?
 明日からは午前七時に起きて、午前八時に家を出る毎日になるようです。誰がそんな清く正しい生活をするというのだろうか、僕だ。信じられない。
 別に社会人になったところで何が変わるわけでもないと思う。僕はプロメテウスなんかになれっこないし、いつまでもパンドラみたいに後悔を重ねていくんだろう。僕が「明日から社会人だ…!」とかドキドキしてても、実際は僕は僕でしかありえない。何も変わらない。きっと明日もエイプリルフールに嘘を日記に書くべきか、それが不毛であるかに考え込んでしまったりする、そんな自分でいるのだろう。
 それでも。