真・女神転生III ノクターン・マニアクス

真・女神転生III - NOCTURNE マニアクス

真・女神転生III - NOCTURNE マニアクス

 今年の2月10日に再販がかけられた限定版。
 論文終わって心配事も減ったので、じゃあゲームでもするかと思った。ドラクエでも買おうかなと考え続けていたのだけど、寸前で買うものを変えてしまった。こっちもそっちも良いと評判なので、どっち買っても後悔はしないだろう。今やらないと未来永劫やれなそうなマニアクスの方にした。ノーマル版より限定版を買うのはオタクの性だろうか。
 買ってみて驚いたのだけど、グラフィックが意外とキレイだ。アトラスのくせに、とかなんとか思ってしまうけど、うまい具合にポリゴンの荒さと隠したトゥーンシェーディングの3Dダンジョンである。
 システムは、戦闘システムがちょっぴり改良されている。
 相手の弱点をいかに突くか、もしくは相手に弱点をいかに突かれないかが重要になっている。クリティカルを出すとパーティ側の攻撃回数が増える。うまく嵌めていけば1ターンに2倍の行動回数をとれる。これは敵側にもいえることだ。敵、特に中ボスに対応してパーティを組み替える必要がある。それに配慮したのか、仲魔召還にかかるコスト(マッカ、マグネタイト)は不要になった。
 少々複雑になったかわりに、前列/後列の区別がなくなり、パーティ人数も6人→4人に減少した。ヒロインもいなくなっている。
 武器・防具などは存在しないかわりに、マガタマというものがある。装備(?)するマガタマによって主人公につく属性が変わる。ザコの攻撃、ボスの攻撃に対応して付け替えるべきだ。
 なんにしても、RPGで戦闘システムを一新することはいいことだ。装飾過剰にもならず、スマートに気持ちのいいものを作ってくれている。
 マニアクスという限定版になって難易度がだいぶ下がったようで、数時間のプレイでは今のところ苦戦はしていない。セーブポイントの数も少なくはない。ボス戦も致命的なマガタマさえ装備してなければなんとか勝てる範囲である。(マニア用にハードモードも用意されている)
 レスポンスもいい。セーブ/ロードの時間も短く、画面切り替えや戦闘開始のロード時間もほとんど気にならない。戦闘のエフェクトも流れるように進み、かったるさは今のところまるで感じられない。
 なるほど、好評だっただけはあって、そつなく、それでいてメガテンらしく出来上がっている。
 物語が動き出す場所が病院だったり、主人公が悪魔になってしまったり、シリーズのファンはニヤリとさせられる箇所が多い。しかし、なんで悪魔合体が二身合体だけなのだ!