夢幻

 けっこう大きい地震が来た。震度は4〜5といった感じで、寝ていた僕は金縛りになっているようでうまく動けなかったけれど、嬉しいことに何かが上から落ちてくることはなかった。本棚の上に京極夏彦が積んであって、大きな地震が起きたときに落ちてくるんじゃないかと不安なのだ。24時半ごろに身体を起こして、母に「大きい地震だったね」と話しかけたら変な顔をされた。夢だったらしい。
 晩御飯を食べた後、4時間ほど寝たのだけれども、うつらうつらとしていたため、起きたことの全てが夢か現実か判別つかない。それは夢が強いのか、それとも現実が弱いのか。夢が現実に侵食しているのか、現実が夢を蝕んでいるのか。
 横になるのはいい。自分には自分がいるってことを確認できる。