「NHKスペシャル 地球大進化」第一回(再々放送)

 直径400kmを越える隕石が落ちてきたらどーなる? なんと地球全体の海が蒸発して、塩までも蒸発する。海底の温度は2000℃に達する。すると生物は絶滅するか? 驚いたことに、これが絶滅しない。地下深く1000mを越えた岩の中ならば、温度は50度を越えないからだ。地下3000mに住む微生物の多くが、酸素利用などの無用な機能を併せ持っているのは、これが地上から地下へ退避したものたちの末裔だからなのだ。
 2億五千万年前の仮死微生物が状況を整えるだけでアッサリと繁殖してしまったり、生物のタフさに焦点を当てる構成になっていました。巨大隕石によるカタストロフさえ引き立て役とは、スケールの大きな話だ。なんにせよ、これで槍が降ろうが核戦争が起きようが、案外地球の生物というのは息絶えないことがわかった。気持ち楽だあね。
 この番組、「地球が10個のミニ天体がくっついてできました」とか「○○億年前の地球の空はこうでした」とか、詳細を語らずに言い切ってしまうことが多い。注記が別に欲しいので、そういう特典をつけたDVDを作ったらいいのではないだろうか。山崎努はカットできるようにして。