金は愛に勝るのか

 久々に何も書けないなぁ。ネタがないわけではないんだけど。


 尾崎紅葉の「金色夜叉」を講義の関係で読んでいて、続続金色夜叉を今めくっている。地の文はさすが美文と言われていただけあって読みにくいまでに流麗。冒頭から抜き出してみると、こう。
未だ宵ながら松立てる門は一様に鎖籠めて、真直に長く東より西に横はれる大道は掃きたるやうに物の影を留めず、云々。
 ところが会話文ともなるとこれがまったく話がかわる。
「(略)ちええ、腹の腐つた女!姦婦!!」
 ときには「!!!」が飛び出るほどの激しさである。ドラゴンボール読んでるかと思っちゃったよ。当然なんだけど、かの有名な金色夜叉も大衆小説なんだよね、と安心した次第。正直地の文は読み飛ばしてますけどね!!!