ケニヤです。


相変わらず鼻水は止まらないですが、
風邪から立ち直りつつあります。
熱出したときは寝ましょう。それにつきます。お大事に。


相変わらずチビチビと「ものぐさ精神分析」を読んでます。
一日50頁くらいで一週間かかる計算。
なんでもかんでも精神分析で快刀乱麻のごとくに
ばっさばっさと切り捨ててくれるので読んでて楽しいんですが・・・


例えば
「人間の本能は、本来の意味での現実に則していなく、
 人間は幻想の中に生きている」
「というわけで人間はそのままでは生きていけない」
「そのため、擬似現実が必要になる」
「社会・共同体の現実とは、個々人の私的幻想の一部を
 最大公約数的に共同化した共同幻想である」


こう来る。
ハンハン、なるほど・・・と思う。
へぇー、人間って教えられなければ正常なセックスもできないんだー、とか。
言われてみればその通りだな、とか思う。


でも読んでて思うんだけど、
だからそれでどうなんだ?ということである。


はいはい、人間は確かに幻想に暮らしています。
で、だからそれでどうすればいいんですか。
それで?


実際には何も変わりやしないのだ。


それでも読んでて「へぇー」とか楽しんでる自分がいる。
これは何なんだろう?
一体どういう娯楽なんだろう?
っていうか娯楽ってなんで楽しいんだろう?
ただの時間の無駄じゃねーの?


帰りの電車の中でそんなことを思って、
なんとなく本を閉じてしまった。
あと30頁。


これはあれだね、中高のときに
「こんな勉強が将来の役に立つかあー!」と
放り投げたときに似てるね。